町内会物語:光と影、オリジナルグッズ
山本恵美さんは、町内会の広報誌のデザインを一新し、視覚的に魅力的な町内会を作り上げることに貢献してきた。彼女は、さらなる挑戦として、オンライン写真サークルを立ち上げ、オリジナルグッズの販売に乗り出すことを提案した。
恵美さんのアイデアは、町内会の住民が撮影した写真を商品化し、その収益をサークル活動費に充てるというものだった。彼女は、町内会で撮影された風景写真や、住民のポートレートなどを集め、Tシャツやマグカップなどのオリジナルグッズを制作した。
しかし、グッズの販売価格設定で問題が発生した。恵美さんが提案したTシャツの価格は、8000円という高額なものだった。これは、高品質な素材を使用し、デザインにもこだわったため、仕入れ価格が高くなってしまったためである。
この価格設定に対して、他の役員からは「高すぎる」という声が上がった。町内会の住民は、高齢者も多く、高額なグッズを購入できる人は限られている。また、町内会イベントでの販売を想定していたが、イベント参加者全員が購入してくれるとは限らない。
恵美さんは、自分のアイデアがうまくいかないことに落胆した。しかし、彼女は諦めずに、他の役員と話し合い、より多くの人に購入してもらえるような価格設定を見つけることにした。
最終的に、Tシャツの価格を5000円に値下げし、より安価なマグカップやキーホルダーなども販売することにした。また、イベントでの販売だけでなく、オンラインストアでも販売を行い、購入の機会を増やすことにした。
これらの対策により、オリジナルグッズの販売は順調に進んだ。住民からは、「デザインが素敵で気に入った」「町内会の思い出になる」といった声が寄せられ、恵美さんは大きな喜びを感じた。
しかし、恵美さんは、まだ課題が残っていると認識していた。それは、オリジナルグッズの販売が、町内会の活性化にどれほど貢献できるかという点だ。彼女は、オリジナルグッズの販売を通じて、住民同士の交流を深め、町内会への愛着を育むことができるのではないかと考えていた。
そこで、恵美さんは、オリジナルグッズの販売と連動したイベントを企画することにした。例えば、グッズのデザインコンテストを開催したり、グッズを購入した人を対象とした写真展を開催したりする。これらのイベントを通じて、住民が積極的に参加できるような仕組みを作り、町内会をより活気あふれる場所にしたいと考えている。
恵美さんは、これからも、自分のアイデアを形にし、町内会の活性化に貢献していくことを決意した。